現代限界芸術研究会 会報

現代限界芸術研究会の活動報告(twitter:@marginalartlab)

『限界芸術論』の話

・『限界芸術論』について もう亡くなってしまいましたが、鶴見俊輔という日本の哲学者がいました。吉見俊哉さんの『現代文化論』という本のなかでは「戦後日本の文化論の代表者」として名前が挙がっている人物です。この人と福田定良という哲学者との対談[1…

白いTシャツを汚す

白いTシャツを汚す Dirtying white shirts(ミクストメディア 2019) 2019年5月10日、信州大学の公認サークルである現代限界芸術研究会は、新入生歓迎の催しとして「白いTシャツを汚す」を行った。これは新入生からの提案によって生まれた。新品の白いシャツ…

「やんなよ」とこれから

僕は団体を作った人なので、現代限界芸術研究会のことを色々な人に紹介する機会がある。そこでよく言われるのが「~やんなよ」や「~やんないの?」といった提案だ。そう言われると全部やりたくなるけど、まあ設立二年目の零細サークルなもんで、ねえ……(忖…

言霊LINE

現代限界芸術研究会はLINEというSNSアプリを用いて連絡を取り合っている。そして、我々のLINEでの発言は―恐ろしいことだが―今のところ、ほとんどが現実化している。つまり我々のLINEでの発言はある意味で祝詞であると同時に呪文なのであり、言霊信仰とも結び…

身体の小祭

現代限界芸術研究会による限界新勧。 昨年はマツモト・ワイヤーマンでしたが、今年は身体を使ったワークショップをやろうと思います。 期間は来週一週間、お昼休み。でも気分によって延長したり、中止したりします。ごめんね。 場所は生協前広場です。興味の…

反省文

冬の寒さも徐々に退き、春の足音が聞こえて参りましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか。ちなみに私は元気です。 え~なんと四ヶ月もブログをサボっていたんですね……。 これもひとえに私の不徳の致すところでありまして、誠に遺憾に存じつつ、このままでは…

ウニュスペリ限界演劇~マヤコフスキー『ミステリヤ・ブッフ』で遊ぶ会~

革命詩人マヤコフスキーの戯曲『ミステリヤ・ブッフ』を使ったワークショップ(?)を行った。このワークショップのルールはふたつ。1.誰かが『ミステリヤ・ブッフ』を音読する。読むのに飽きたら誰か別の人に代わる。2.読まない人は手を動かし続ける。現場に…

銀嶺ゲリラパフォーマンス

本日開催された銀嶺祭において、現代限界芸術研究会はゲリラパフォーマンスを行った。誰も見ていないけど、我々は我々で楽しくやらせてもらった。パフォーマンス自体よりも、むしろ過程が面白く、普段交流のない者同士の芸術を媒介としたコミュニケーション…

限界書評~はじめの5冊~

人は何のために読書するのか。 ずばり、本を読まないと始まらないから読むのだ。 そんな現代限界芸術研究会、代表推薦の5冊を紹介したい。 どれか1冊でも購読してもらえればうれしい。 1.『限界芸術論』鶴見俊輔 ちくま学芸文庫 限界芸術論 (ちくま学芸文庫…

前期の活動

諸君、会報を見てくれてありがとう。なんとなく前期の活動の振り返りをしようと思う。特に謎の多かった「限界芸術祭」について書きたい。なぜこんなに遅くなったかというと、代表の心の整理が漸くついたからである(ケッコー傷ついてたのだ)。……まず、始めに…

ウニュスペリ小説講座

ウニュスペリとは思考を具現化するときのオノマトペである。思考がウニュと表出し、スペリと具現化するとき、ずっと噛み続けたガムを吐き出したときのような、仄かな快感があふれでる。しかし、ウニュスペリは技巧的であってはならない。巧拙のない形式でな…

マツモトワイヤーマン

フィラデルフィア ワイヤーマン( Philadelphia Wireman ) という 芸術 作品 があ る い や、 芸術作品 な の か は 分 か ら ない が、 と に か く そうい った も の があ る 誰 に よ って 、 な ぜ 作 ら れ た の か 、 分 か ら ない 針金 人形 作 …