現代限界芸術研究会 会報

現代限界芸術研究会の活動報告(twitter:@marginalartlab)

「やんなよ」とこれから

 僕は団体を作った人なので、現代限界芸術研究会のことを色々な人に紹介する機会がある。そこでよく言われるのが「~やんなよ」や「~やんないの?」といった提案だ。そう言われると全部やりたくなるけど、まあ設立二年目の零細サークルなもんで、ねえ……(忖度を求める目)

 

 正直、色々やりたいことはある。元々、ケッコー真面目に「限界芸術」なるものの勉強会をしようとしたことがある。柳田国男柳宗悦宮沢賢治から話を広げ、菅江真澄和辻哲郎ウィリアム・モリスのアーツ&クラフツ運動や信州のクラフトフェア、トルストイ、あとは今和次郎とかマルセル・モース、昨日映画で見たヨーゼフ・ボイスや信州で自由大学運動を展開した土田杏村など「限界芸術」に少しでも関係しそうな人物や活動を、考えられるだけならべ、これらを担当ごとに振り分けて一年くらいかけて調べれば「限界芸術」の周辺のマップができるのでは?と思ったのだ。

 

 しかし、結局分かったことといえば「みんなそんなに『限界芸術論』に興味ない」ということだけだった。そりゃあ、そうだ。ふざけて遊んで集めたメンバーだもの。

 

 他にも流れた企画や提案は、実はそこそこある。昨年五月にやった「限界芸術祭」は本来第二回、第三回と続けていく意思があったが、まあご承知のとおりである。銀嶺祭でも、元々は「ゴドーを待ちながら」のゲリラ演劇をするつもりだったが、人数が足りずに流れた。おや、そういえば言語音楽祭の第三夜は……?

 

 まあ去年は「僕が卒業するまでになんとかしないと」と思っていたので、わりと焦っていたけど、後輩になんとか引き継げそうな現在はわりと楽観的に「そのうちできりゃいいわ」と思ってます。

 

 そのうちテキトーに遊んでるだけじゃ我慢できなくなった人たちが信州のかつての動きとか調べるようになったら、素敵だなと思う。この土地けっこう面白そうなものが眠っているので。

 

 美術史の中の我々の位置づけとかも団体設立のときには考えてたけど、今は「まあ、そのうちでいんじゃない?」とも思っている。

 

 ただ、知識は蓄積していかないとなので、僕の知っていることはこまめに後輩に共有していく所存。そう思って過去のレポートを晒したりしている(これ、けっこう恥ずかしい)。そろそろ定期活動もしないとね。

 

 まあ、無理しない程度にやっていこうかな。