ウニュスペリ小説講座
ウニュスペリとは思考を具現化するときのオノマトペである。思考がウニュと表出し、スペリと具現化するとき、ずっと噛み続けたガムを吐き出したときのような、仄かな快感があふれでる。
しかし、ウニュスペリは技巧的であってはならない。巧拙のない形式でなければ純粋なウニュスペリの快感は味わいえない。
そんな中、限界小説家のモッチャゲホー先生と助手の二時間におよぶ議論によって画期的な表現形式の小説が生まれた。
「ウニュスペリ小説」
中身は単純だ(偉大な発明とは往々にしてそういうものだ)。
まず架空の作家を設定する。男でも女でも老人でも若くても、有名でも無名でも、日本人でも外国人でもいい(なんならカタツムリでもいい)。
設定した作家の書く小説を想像し、その
①タイトル
②序文
③途中の一節
④結末
を書く。ただし、巧拙の差が出ないように時間制限を決める。これらを「五分以内に」書くのだ。
これらを互いに批評しあい、序文から結末へのストーリーを想像し、互いのウニュスペリを存分に味わう。
さあ、ここまで読んでくれた諸氏にはウニュスペリ小説の魅力が充分以上に伝わったことと思う。
次回のワークショップのときはぜひ来てくれ(もし依頼があれば都合のつく限り、いつでもどこでも開催する。ただし遠方の場合は交通費だけください)。